2012年1月20日金曜日

大七酒造へ行ってきました。

2012年の目標の一つに、

「できるだけ東北へ行く」

ということを私事ながら掲げております。
復興支援と大きなことを言っても私たちにできることは小さいですが、少しでも東北の皆さんの励みになればと願って・・・

というわけで先日のお休みを利用して福島県二本松市にある「大七酒造」さんを訪問いたしました。香久家でも取り扱っている日本酒「大七」の蔵元です。

元はと言えば昨年の2月に福島に旅行した際に大七さんのお酒と出会い、その美味しさに衝撃を受けそれから香久家でもお出ししており、特に燗酒は抜群に美味しいのでお客さまにオススメし、お店でも一番売れている日本酒になっております。

今回機会をもうけることができましたので直接見学希望の連絡をし、現在は重要な仕込みの真っ最中とのことで蔵の中の見学はできなかったのですが、DVDやできる限りの見学を受けて下さり、最後には何種類かの試飲もさせていただき、色々なお話も聞くことができてとても勉強になりました。

ここで「大七酒造」さんを少しご紹介。


1752年に創業した大七さんは今年で260年の歴史をもつ、老舗の酒造です。
一番の特徴は「生もと(きもと)造り」と呼ばれる製法(醸造法)にあります。全ての工程を職人の手づくりで行うこの製法は多くの労力と長い時間を要するため、効率を重視する現代においてはこの製法で酒造りを行っている所は全国でも数少ないのですが、大七さんはこの製法にこだわり全商品がこの生もと造り。時間をかけて手づくりでお酒をつくっています。

そんな大七さんのお酒は日本の地酒大showという品評会で3年連続1位に輝いたり、洞爺湖サミットでの乾杯酒やオランダ王室での晩餐会にも選ばれるほど、国内のみならず海外でも高い評価を得られているのです。


ホールにずらりと並んだ大七さんのお酒。
説明を聞いた後ではやっぱり見方が変わりますね~
2時間弱の見学&試飲でしたが、案内の方もとても丁寧、親切で色々なことを教えていただきました。私たちが東京でお店をやっていることは事前に伝えてあったのですが、大七さんのお酒をたくさんすすめていること、震災以降はお客さまの方から東北のお酒を!という声がたくさんあったことをお話すると、本当に励みになるととても喜んでくださいました。

やはり福島も震災、その後の原発の影響がものすごく大きく、観光客はもちろん、お酒の出荷も減っていてとても大変ですが、みんなで力を合わせて前に進んでいる、その上で私たちのような訪問やお酒を飲んでくれている方たちの話は本当に勇気づけられるとも話してくださいました。

お店をやっている私たちに今、できること。

作り手の方の話を聞き、その思いを目の前にいるお客さまに伝えること。

たった一杯のお酒の中にもたくさんの思いがこめられていること、
それを私たちがお客さまに伝えられたらと思います。

とても貴重な時間を過ごさせていただきました。
大七酒造のみなさま、ありがとうございました!!


大七酒造の玄関です。
真ん中に丸く見えるのが「杉玉」です。
新酒ができたことを伝える役割があります。
先日掲げられたばかりだそうです。

近くでみるとこんな感じ。
杉の木でできてます。
そしてこれも杜氏さんの手づくりだそうです。

酒造入口にあるステンドグラス。
昔の酒造りの様子を表現しています。

吹き抜けのホール。
建物もとても素晴らしい!

さて、ここからはお楽しみの試飲の時間です♪

この5種類を試飲させていただきました。
どれも大賞をとったり、貴重なお酒ばかりです。

試飲に使う酒器もこだわりのもの。
ワインソムリエの田崎真也さんが大七さん用に特別に作ったものだそうです。

試飲の風景をパシャリ。
大満足な表情をしております。
そして、福島の大七酒造さんでしか買えない、貴重なお酒を買ってまいりました!
昨年は1日で売り切れてしまった、大人気商品です。
大七さんの思いを受け継いでまいりましたので、是非ともご賞味ください。売り切れ次第終了です。飲み比べをしていただくと、さらにその違い、美味しさを感じていただけるかと思います。

左:大七 純米生もと 「山田錦」使用
→これはかなりのプレミアです!
右:大七 純米生もと「クラシック」 
→通常の純米生もとを熟成させたもの、マスターお気に入りのお酒です。

 

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