2012年9月6日木曜日

浅利妙峰さん

大ブームとなった「塩麹」。これを世に送り出したのは大分県佐伯市にある糀屋本店の女将である浅利妙峰さんであるということは、このブログでも紹介させていただきました。

そんな中、先日放送されたNHKのプロフェッショナルでの特集がこの妙峰さんでした。

放送を見て、すごいなと改めて感心、感動しました。

妙峰さんは300年続く老舗の糀屋に生まれました。昔は家でも味噌を作ったり、麹を使う機会があったものの、時代とともに麹を使う家はほとんどなくなり、他の麹屋は次々と廃業に追いこまれ、妙峰さんのお店も赤字続きの経営を強いられていたようです。追い込まれた妙峰さんは、もう一度麹に向き合おうと、専門書を読みあさりたどりついたのが、庶民の食生活を記した江戸時代の書物。そこに記されていた「塩こうじ」を現代の生活や料理にアレンジし売り出し、一大ブームとなったというものです。

そして、妙峰さんは「一人勝ちに未来はない」という考え方を持ち、全国各地のこうじ屋に足を運び、これからの「こうじ屋」のあり方をともに考えようとしているのです。ブームを一過性で終わらせず長く定着させるには、自分の店だけが一人勝ちするのではなく全国のこうじ屋全体が良くなることが必要だと考えているのです。店先で料理講習会を無料で開いたり、客を呼ぶ工夫を伝えたり、そして何より自信をなくしている仲間たちが前向きになれるよう共に考え、励ます。

そんな精力的な姿に心から感動しました。

そして何よりも、妙峰さんが言った言葉でこれほど心に響いたことはありませんでした。

それは、



「一歩を踏み出せば、世界は変わる」




これは、妙峰さんのようにとてつもなく大きなことを成し遂げるということではなく、私たちの身近な生活の中にでも当てはまることかなと思いました。


この言葉に影響を受けた私は、以前から躊躇していたFace bookを始めてみました。


・・・・・確かに世界は変わりました。


大げさですが、昔一緒に働いていた仲間たちともう一度つながることができ、彼ら彼女らの今を知り、色々な意味で広がったような気がします。

やっぱり一歩は踏み出してみるものですね、その歩幅がどんなに小さくても、大きくても見える世界は変わるのかもしれません。

浅利妙峰さん、本当に素晴らしい方です!

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